エービーシー・マート野口実社長の話「カジュアル化の波の頂点をグランドステージでつくりたい」
「国内のグランドステージは、銀座店のエッセンスを入れて順次、改装する予定。海外は先月、韓国の江南(カンナム)に出店しており、今後台湾や東南アジアへの拡大を考えている。
課題であるECは、グランドステージ銀座で扱う商品を購入できる新たなサイトを開設する予定。ECで予約し店舗で受け取れることでサイズ交換なども容易にでき、逆に来店したが希望の色がない場合などは店で決済して自宅へ届けるといったシームレスな形にしたい。
現在の純粋なEC比率は7%で、当面は15%を目指す。ただし、純粋なECに含んでいない店舗決済のECが伸びている。靴はフィッティングや相談が必要なので、リアル店舗とECの融合を強みにしていく。
カジュアル化の波のなかでスニーカーやデニム、スウェットなど、カジュアル商品にお金を使う傾向が、この10年でできた。スニーカーはブームからライフスタイル化しており、こうしたカジュアル化の波の頂点をグランドステージでつくっていきたい。
国内は、既存業態だけで1200店舗(9月末時点で973)まで増やせると言っているが、アスレジャー需要を取り込むABC-MART SPORTSの出店も開始し、店舗のポートフォリオができあがってきたので、それを含めると1500店までは増やせるのではと考えている」