ヤスダ復活の立役者となった佐藤和博氏。現在は昨年5月に設立した㈱YASUDAの代表取締役に就任
2002年に市場から姿を消した日本初の国産サッカースパイク「ヤスダ」の復活が話題を集めている。復活の立役者となったのが、元サッカー少年でIT企業経営者の佐藤和博氏。佐藤氏は「人との縁と幾多の偶然が重なり、奇跡的に復活させることができた」と語る。
きっかけはフットサル仲間の一言
クラウドファンディングで製品化を目指す
佐藤氏は会社員を経て、09年にインターネットメディアおよび広告代理店事業を手掛ける㈱マイトを起業。
17年にはグループ会社として、スポーツと健康を応援するクラウドファンディングを運営するROUTEF㈱を設立する。
クラウドファンディングの最初の案件を考えている時、フットサル仲間の“ヤスダのスパイクをもう一度履いてプレーしたい”という言葉を聞いた佐藤氏は、自身も学生時代に愛用していたこともあり、クラウドファンディングでヤスダのスパイク復活させることを決意する。
しかし、調査した結果、ヤスダは2002年に倒産していたことを知る。