■自社工場でヒール靴以外手がける

OEMについては、営業は一切していないが自然の流れの中でアパレル、百貨店とOEM先が拡大していったという。「それは早くから法人化し、自社工場を備えるなど、ちゃんとした会社組織に移行したことが顧客の安心や信頼につながったからだと思う」（中川社長）。

ヒールもの以外はすべて手がけるという自社工場は、グッドイヤー、マッケイを中心に、60代のベテラン職人2人が平均年齢30歳前後という若手を技術指導、育成しながらクオリティの高い商品を生み出している。サンプルを含めて100％自社工場でつくるが、場合によっては国内の協力工場を活用することもあるという。

現在の売上構成はOEMと自社ブランドが45％ずつ、残り10％はコンフォート靴と革小物で占める。