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コラム【スニーカー狂の唄】第1回:スニーカーブームのなかで消えた「コツコツ」音(nokisaki/cozymadmax)

column 2016-04-04  

古島さん②
 

「狂」と書いて「くるう」、「きょう」と読む。くるっているかどうかは分かりませんが、人並み以上にスニーカーは好きかもしれません。

先に申し上げると私は靴のお仕事はしていません。東京・町田の雑居ビルに店を構えるセレクトショップ「nokisaki (http://www.fathom-web.com/nokisaki_blog/ )」のディレクターをしています。趣味から仕事へ。拙い文ですが、どうぞヨロシクお願いします。

オープンから4年を迎えたばかりのnokisakiは、スニーカーのラインナップが年々増えてきました。現在お取引のあるブランドは、プーマ、コンバースアディクト、ルコックスポルティフの3つが中心になります。それについてはまた別の機会にご紹介させて下さい。

「きょう」は、昨今のスニーカーブームについて私なりの思いを書かせていただきます。テレビや雑誌でスニーカーの特集が組まれ、スニーカー専門誌も昔より多くなりましたね。また、ここ数年でスニーカーの情報サイトも一気に増えました。それだけ幅広い年齢層にスニーカーが支持され、魅力的な商品が増えてきた証だと思います。

ブームだけで終わらせまいと、各ブランドから話題性のある商品がどんどん登場しています。それも月単位ではなく週単位のペースで。2010年代に入り、ヘリテージと呼ばれる過去の名品がリリースされると当時を知る人は懐かしい気持ちになり、一方で若い人は新鮮な気持ちで受け止めていると思います。

ブームを現在進行形で発信し続けると同時に歴史に名を刻み続ける、これは本当に各メーカーの努力あってのことではないでしょうか。

私は今32歳ですが、中学生だった頃に90年代のスニーカーブームをリアルタイムで経験しました。中学2年の時に、今は亡きオッシュマンズ町田店で徹夜して並んで買ったAIR TOTAL MAXの思い出は一生忘れません。当時は治安が悪かったので靴下にお札を入れていました(笑)。今の中学生は靴下にお札を入れるのでしょうか。支払いの時に靴下からお金が出てきたら微笑ましいですよね(笑)。

kotsukotsu
 

話を戻します。最近は、女性のスニーカー着用率も本当に高くなりました。とあるスポーツメーカーの方曰く、「パンプスからスニーカーを履くと、明らかな履き心地の違いで、もうパンプスには戻れない」「ブームでなくスタンダートになるのではないか」と。ブームで終わらせまいと、各メーカーもウイメンズのスニーカーに力を入れていることは明らかです。ウイメンズのスニーカーに限って良いデザインが沢山あるのも羨ましいですね。nokisakiでは女性サイズのスニーカーも少しだけ仕入れていますので、是非是非見にいらしてくださいね。

最後に、五感を研ぎ澄ますし耳を傾けてみると、最近「コツコツ音」が聞こえないなと感じています。男子ならばお姉さんのヒールの音、嫌いじゃないと思うのですが(笑)。90年代はスニーカーブームがあった一方、女性はジュリアナやマハラジャ辺りでコツコツ鳴らし、男性はメロリンQ(←死語)って感じでした(笑)。

ヒール音も聞かせて欲しい今日この頃。そうだ!コツコツ鳴るスニーカー、開発したらどうでしょう(笑)。子ども靴の音が鳴る仕様ってかわいいですよね。大人も音付きが流行ったりして。

コツ男こと、古島でした。

【著者紹介】

【cozymadmax】

1983年神奈川県生まれ。20歳で就職した某大手インポートブランドに8年間勤務。2012年3月にnokisakiのディレクターに就任。国内外のブランドの仕入れから「nokisaki」のオリジナル製作と「UNFIZZY」のプレスを務める。
nokisaki blog: http://www.fathom-web.com/nokisaki_blog/
instagram: https://www.instagram.com/cozymadmax/

古島さん①

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