コラム【Sidewalk View】第9回:事業継続・撤退の判断(モンドデザイン堀池洋平)
「わが社はこれ以降、成長市場に集中し、市場で1位か2位になれない事業からは撤退する」。これは米ゼネラル・エレクトリックのジャック・ウェルチがCEO就任後に宣言した言葉ですが、とても単純明快で分かりやすいマーケティング手法だと思います。私はいつもこの言葉を思い出します。
過去を振り返ると様々なマーケティング手法が開発されて実践されてきました。SWOT分析やBCGマトリクス、シェアマトリクス等々。数え上げればきりがありません。しかし、実際には時代によって流行や廃れがあり、継続するものが少ないのも事実です。
例えば、1980年代にあるマーケティング手法によって超優良と言われた企業50社の内、20年後も残っている会社は20社もありません。これはすなわち、同じマーケティング手法は時代により変化し続けないといけないということだと感じます。
その中でも、1970年代、1980年代、2000年代それぞれのマーケティング手法で、ともに共通していることがあります。それが「成長市場に集中すること」「市場で1位になる」ということです。
1980年代に主流だったポジショニング派というマーケティングの考え方の中で、チャンピオン・ポーターが唱えた経営戦略があります。それは、成長できる企業の在り方は3種類しかないという考えです。1つ目は「競合より安くつくれるか」、次に「競合より付加価値が高いか」、最後に「競合より土俵を絞り込めるか」ということです。すなわち、コストリーダーシップがとれるか、または差別化ができるか、選択と集中ができるかということです。
これらの目指す所はもちろん、市場で1位になり、事業としてしっかりと利益を生み出すということだと思います。そのためにも市場で上位になるということが必要不可欠です。
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