市場規模は年間1000万足以上!今、ワーキングシューズ市場が熱い!
スポーツブランドが本格参入
近年、建築をはじめとする作業現場では、つま先を先芯により保護するスニーカータイプのワーキングシューズ(プロテクティブスニーカー※)が広く使われ、市場では機能性に加え、履き心地やファッション性が求められている。
スニーカータイプのワーキングシューズの供給規模は年間約1200万足といわれている(ポスティコーポレーション・シューズポスト編集部発行「シューズブック2016年度版」2013年供給足数データより)。近年、この市場ではスポーツブランドの参入が本格化し、機能性に加え履き心地やファッション性が求められている。
15年からワーキングシューズ事業を強化するアシックスは、ワーキングプロショップを中心にビジネスを展開している。主力商品の1つであるウィンジョブは、アウトソールに摩耗しにくい新しい素材と、地面との接地面積を増やした新しい構造を採用し、耐久性とグリップ性を高めたことが特徴。アウトソールは、アシックススポーツ工学研究所で新たに開発し、通常の素材よりも耐久性を向上させながら硬度を柔らかくし、接地面積を増やして地面を「面」でとらえるようにするなど、滑りにくいように工夫している。踵部には、同社製スポーツシューズなどにも使われている衝撃緩衝材「GEL(ゲル)」を採用している。
アシックス「ウィンジョブ」
3月から参入したミズノは初年度8万足を計画
ミズノは、プロテクティブスニーカー「オールマイティ」を3月10日に発売し、ワークシューズ市場に参入した。オールマイティは、安全性と耐久性に加え、ミズノが培ってきたスポーツシューズ開発の知見を生かし柔らかい履き心地と動きやすさを備えており、ウォーキングシューズLD40Ⅲのラストとソールを基本設計にし、フィット感と屈曲性を高めていることが特徴だ。
ミズノは、スポーツ品開発で培った技術や知見を一般生活分野や健康分野で活用しており、これを契機にワーキングシューズビジネスの強化をはかる。全国の作業用品専門店、ホームセンター、ミズノオンラインショップなどで展開し、初年度8万足の販売を目指している。
ミズノ「オールマイティ」
ワーキングシューズ市場では丸五(岡山・倉敷市)や日進ゴム(岡山・岡山市)といった専業メーカーに加え、前述のアシックス、プーマ、ディアドラ、ロットなど多数のブランドがしのぎを削っている。今回のミズノの参入により、今後ますます競争が激化しそうだ。
※プロテクティブスニーカー=JIS規格に準ずるつま先保護機能を有し、JSAAが制定する安全基準・耐久基準を満たした安全スニーカーを指す
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