「クラークスのビジネスモデル変更を推進」

■マーケティングを変革

こうしたビジネスモデルの変更により、当然マーケティング等も流通、顧客嗜好の変化に対応したものに変革していかなければならない。

日本での30年以上の歴史の中で、初期のクラークスファンは商品のディテール（素材・製法・機能性）を重視していたが、今日の若い人たちはブランドイメージを大切にしている。

ブランドイメージとは、製品でいえばコラボ商品や限定品などで、それもSNSやイベント等を通じた消費者とのエンゲージメント、つまり商品・ブランドに対するユーザーとの深い関係性が強く求められている。

　
■今後の販売戦略

日本市場では、①徹底した現場主義、データの活用、②各チャネルの特性を生かした売り場改善、③英国本社の丸写しではなく、日本の市場、消費者ニーズに合わせた付加価値追加、の3点に力を入れていく。

とくに売り場改善では、消費者の心をつかむ接客を行うためのトレーニング法を開発し、取引先店長から評価をいただいている。また付加価値付けでは、店舗什器や商品構成、イベントなどを日本向けに色付けしている。