ナイキラボは、エアマックス30周年を記念し、さまざまなアーティストとのコラボやAIR MAX DAYなど数多くのプロジェクトを打ち出してきた。
今回は次世代を担うデザイナーたちが、スタイルの実験と題するエア(空気)の上を歩くというコンセプトの表現に挑戦。
セントラル・セント・マーチンズ、ドムスアカデミー、パーソンズ美術大学の代表がそれぞれナイキ エア ヴェイパーマックスにインスパイアを受けたユニークな作品を創り出した。
アザール・ラジャビ(ドムスアカデミー)
ドムスアカデミーのアザール・ラジャビは、「ヴェイパーマックスのエッセンスを生かしたものを作りたかったので、このシューズそのものから着想を得た作品にしています。
空気を入れて膨らませたエア バッグから生まれたよく曲がるソールやプロダクトをインスピレーションにリサーチを行い、制作しました。
身体と調和する空気(エア)、そして人間の体と空間のつながり、それら2つを紐でつないでいる点が、自分が大事にしているデザインディテールです。」と語る。
リアム・ジョンソン(セントラル・セント・マーチンズ)
セントラル・セント・マーチンズのリアム・ジョンソンは、次のように語った。
「空気を通じて浮力や軽さを表現したいと考え、竜巻や、厚く暗い雲が体の周りを包み込むような作品を作りたいと思いました。
黒い色はすべての光を飲み込んでしまうという点で、竜巻というコンセプトにぴったりだと思いました。
また、この素材は毛足が長く弾むような手触りなので、エアにも共通点があり、色の深みがプロダクトにも合っています。」
ポーラ・カノヴァス(セントラル・セント・マーチンズ)
同代表のポーラ・カノヴァスは、「私は、結び目というアイディアに軽さを組み合わせ、空気の動きでモノの形が変わるという表現を取り入れました。
ほぼ同色に近い赤とオレンジのパレットを使い、ガーメントとヴェイパーマックスの形にフォーカスにしました。
選んだ素材は様々なナイロンで、結び目を作った布は膨らんだように見せるために詰め物を入れました。」と語っている。
ワンビン・ファン(セントラル・セント・マーチンズ)
同代表のワンビン・ファンは、「それだけでアウトソールとしても機能する透明なエアクッショニングユニットから、体と周囲の環境の間に調和を生み出す、完璧なガーメントを作ることを思いつきました。
体の周りで浮き上がる魚の骨のような構造のガーメントを使うことで、動きを感じさせます。
さらに、丹念に編み上げたヘッドピースがこの感覚を増長させます。感情の表現とともに生み出される様々な形が、質感や動きを生み出していきます。」と語った。
シジェ・ハー(パーソンズ美術大学)
パーソンズ美術大学のシジェ・ハーは、以下のように語った。
「ヴェイパーマックスは一見すれば硬そうですが、触れば全く違う。
私のドレスも同じように、一見すると硬い彫刻のようにも見えます。ですが実はとても軽く、柔らかく、体とガーメントが同調するようにできています。
少ないことはより豊かなこと、という視点に立ったアプローチがこのように刺激的な変化をもたらし、私の作品のインスピレーションとなりました。」
日本でもエアのインスピレーションから未来をクリエイションする「NIKELAB presents「先」FUTURE OF AIR」プロジェクトを実施する。
参加アーティストは、クリエイティブディレクター・映像デザイナーの井口皓太氏、帽子・アクセサリーデザイナーの武田麻衣子氏、映像作家・デジタルアーティストの橋本麦など。