手縫い一筋63年!「ゴッドハンド」と称される靴職人の人生に迫る

pickup 2017-11-08  



後継者を育て、今年で引退へ

60歳の定年を過ぎても、請われ続けて20年以上が過ぎたが、ここにきて引退を決意した。

坂井さんは「昔の職人は靴作りを教えてくれなかった。だから技術を盗んで覚えるしかなかった。今は時代が違う。技術の伝承が大事であり、後輩の石渡孝(52歳)に手縫い技術を教え、鍛え上げた。

石渡は私と同じく技術遺産認証されたMFUマイスターとなり、立派な後継者ができた。後光の憂いなく退くことができる」と話す。

「努力」――坂井さんが好きな言葉だ。

まさに職人に徹し、コツコツと努力してきた坂井さん。「来年からは妻や家族を大切にして過ごす」と語るその顔には、後継者を育成して技術の伝承をやり遂げた安堵感からか、満面の笑みがこぼれた。

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