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岐路に立つウォーキングシューズ―デザインの創出が待ったなしに

ピックアップ 2017-05-25  

シューズの機能性を向上させる役割を果たす

今年で生誕30周年を迎えた「ムーンスター ワールドマーチ」

ウォーキングシューズはその後、90年代には熟成期間を迎え、団塊から上の世代に支持されるようになる。

そして、価格競争に巻き込まれることもなく、安定した売上げを見込めるカテゴリーとして市場規模を拡大してきた。

ウォーキングシューズの拡大は、シューズの機能性を向上させるという大きな役割を果たした。その効果が顕著に表れたのが、ビジネスウォーキングシューズの分野だ。

歩きやすいソール設計から空気循環による通気性の向上、そして透湿防水素材の搭載などで仕事中の足元をサポートした。このノウハウは、女性のパンプスにも生かされている。

ただし、熟成期間にスポーツカテゴリーとしての要素が薄まった。そしてカジュアルデザインのモデルによって、履き心地の良い中高年向けのデイリー履きのゾーンが拡がっていくことになる。

とくに、00年にヨネックスがウォーキングシューズ市場に参入してからは、とくに女性向けを中心にサイドファスナーの搭載が進み、“靴は脱ぎ履きが面倒”というユーザーの心理をつかんだ。

このヒットに沸いた市場では、各ブランドから「ファスナー」「ゆったりした足入れ」「軽量」などをポイントにしたモデルがあふれ、数年後には同質化が進むことになる。

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