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ムーンスター 眠っていた技術を、新しい革靴でよみがえらせる


ムーンスター紳士・婦人企画部 紳士・婦人企画課マーチャンダイザー 津田史人さん

ムーンスター紳士・婦人企画部 紳士・婦人企画課マーチャンダイザー 津田史人さん

新しいかたちで技術を継承させる

■近年、眠っていた技術を使った商品開発を行われているとうかがいました。
 

松浦:わたしがムーンスターに入社したのは、ちょうど30年前なのですが、当時はミシンを使うなど、手づくり感のある製法を使っていました。しかし徐々に機械での生産にシフトし、つくる商品も変わり、結果、もともとあった製法技術を継承できる商品が、なくなってしまったのですね。それらの技術を知っているスクッフが、定年退職を迎えるタイミングにさしかかったこともあり、技術をつなぐために生産する商品が必要だと、企画に相談したのです。

津田:ちょうど同時期に新商品「SYNERGY CRAFTS(シナジークラフト)」の開発を、企画内部でも考えていたと聞いていました。

松浦:そうです。技術をつなぐためだけにつくったわけではないですが、クラフト感のある革靴をつくりたいと企画から聞いたとき、昔の製法を生かすチャンスだと思いました。まずは開発課長とふたりで、具現化してみることからはじめました。わたしがパターンを引くわけではないんですけど、30年前の製法を少しは知っていたこともあり、やりかたを直接提案して。国内にも靴メーカーはたくさんありますし、ムーンスター独自のものづくりができないと、会社として生き残っていけない、そんな思いもありました。課題は多々ありましたが、商品化できたので、現在は若い世代の技術者に練習をさせて、技術をつないでいこうと取り組んでいます。

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