ムーンスターが生んだふたつのスタンダード

pickup 2016-08-17

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福岡県久留米市で140年以上の歴史を育んできたムーンスター。発売から30周年を迎えるウォーキングシューズ「ムーンスター ワールドマーチ」の開発からともに歩んできた山中康博氏と、久留米産スニーカー「ムーンスター ファインヴァルカナイズ」を立ち上げた松永健太氏。テイストやコンセプトは異なりながらも、共通するムーンスターらしい靴づくりとは?

今までにないものを創り出す

■まずは「ムーンスター ワールドマーチ」と「ムーンスター ファインヴァルカナイズ」の立ち上げの経緯を教えてください。
 

山中:ムーンスター ワールドマーチの開発が始まったのは、私が入社した1984年頃です。当時はアメリカを中心にウォーキングシューズが出回り始めていましたが、日本人が歩くのに適したものは少なかったんです。ならば「大股で正しい姿 勢で遠くまで歩ける靴」を目指そうというコンセプトで開発が始まりました。今はデジタルでデータ分析ができますが、開発当時は8㎜ビデオで足の動きを撮影して、映写機で確認しながら分析していました。

ムーンスター執行役員 工場・技術・品証担当 山中康博氏

ムーンスター執行役員 工場・技術・品証担当 山中康博氏

松永:僕は 1983 年生まれなので、ムーンスター ワールドマーチとほぼ同い年ですね。入社後、最初に配属されたのは子ども靴のムーンスター スーパースターを手掛ける部署でした。それはそれで楽しかったのですが、当社の久留米工場を生かした靴づくりができないかなと思っていました。 そして、2013 年に当社が創業140周年を迎えるタイミングで、新しい企画としてムーンスター ファインヴァルカナイズを立ち上げました。

山中:2 つのカテゴリーは、これまでになかった靴という点で共通しています。ムーンスター ワールドマーチは、日本人のためのウォーキングシューズがまだなかった頃に開発を始めていますし、ムーンスター ファインヴァルカナイズもこれまで社内になかったユース向けの靴として企画が立ち上がりました。

ムーンスター カテゴリーマネージャー松永健太氏

ムーンスター カテゴリーマネージャー松永健太氏

松永:そうですね。当初はどうやったらこの靴の良さが伝わるんだろう? と思っていました。ただ、時代の流れとしてメイド・イン・ジャパンが注目されていたり、民藝にも通ずる日本のものづくりに関心が高まっていたりと、きちんとしたものをつくればお客様は見てくれる環境ができていました。

山中:ムーンスター ワールドマーチはデザインや長距離を歩いても疲れない機能、履き心地など、気に入って履き続けてくださるリピーターの方がたくさんいます。発売から30年の間で、機能を生かしながらビジネスシーンでも履けるタイプな ども登場しています。お客様だけじゃなく、社内でも愛用者が多いんです。

松永:ここまで長く続いていることに、敬意を表します。基本的なデザインが変わっていないのも、それだけの魅力がある商品なんでしょうね。

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