商品部企画課志村友秀チーフデザイナー
デザイン面において、消費者心理の変化をいち早く捉えたことも好調の要因として挙げられる。チルドレンカテゴリーでは、14年頃からシンプルで大人っぽい商品の人気が高まる。その裏には、スニーカーブームの影響により、30~40代にもコンバースが浸透し、自分と同じものを子どもにも履かせたいという親達の願望があった。
商品部企画課志村友秀チーフデザイナーは、「これまではお菓子の柄をプリントしたような子どもらしい商品が大半を占めていたが、徐々に大人目線の商品を増やしていった」と話す。その結果、大人用と子ども用でデザインを連動させた親子ペアモデルの売り上げが伸びるなど、相乗効果も生まれた。
堅牢な素材として知られるサンブレラの生地を使った「サンブレラコレクション」
色鮮やかなタイダイプリントを施したオールスターの親子ペアモデル
16年春夏シーズンは、初の試みとしてチルドレンカテゴリー単体のコラボレーションモデルを企画。コラボレーションの相手はドラえもんで、これがヒットする。東京・原宿の直営店「ホワイトアトリエ バイ コンバース」では、一時期品薄状態になるほどだったという。16年秋冬シーズンは、チルドレンカテゴリー初となるリミテッドラインでのアイテム展開を予定している。
17年春夏シーズンは、ブランドアイコンのオールスターが生誕100周年を迎えることから、チルドレンでも様々な施策を予定している。その1つとして、これまでシーズン品のみに搭載していた新機能をチャイルドオールスターやベビーオールスターといった定番品にも搭載する。