地域に根差したものづくりで“メイド・イン・備後”を発信するスピングルムーヴ

pickup 2016-04-25

職人の丁寧な手仕事によって生み出されるスピングルムーヴ

職人の丁寧な手仕事によって生み出されるスピングルムーヴ

スピングルカンパニーが、広島県府中市にある自社工場の技術力を駆使して開発したバルカナイズスニーカー「スピングルムーヴ」。感性重視のひと味違ったシューズを求める幅広い年代の人たちに好評で、02年の発売時には20店舗でスタートした売り場も、現在では9店舗のパートナーショップを含む約300店舗まで広がった。その技術力や品質の高さは日本だけでなく海外からも注目され、2004年にはパリコレやミラノコレクションに登場。現在は、台湾、韓国、香港、タイ、シンガポール、イギリス、アメリカでも展開されている。
数々のバルカナイズスニーカーをつくりあげてきた加硫缶

数々のバルカナイズスニーカーをつくりあげてきた加硫缶


80年以上の歴史ある工場の技術力を生かす

スピングルムーヴは、伝統のクラフトマンシップとクラシックな感性をベースに、ディテールにこだわったメイド・イン・備後の手作りによる奥行きのあるテイストが特徴。バルカナイズ製法ではあるが欧州調のシックな味も、服装のトレンドにマッチする一因となっている。

ソールはバルカナイズ製法により60~70年代に流行したフォルムを現代に再現、1足ずつ職人が手づくりで仕上げ、同製法独自のフィッティングの良さを確保している。インソールには天然ラテックス発泡ラバーを採用し、足あたりをソフトにするとともに、優しく包み込む形状に設計。さらにホットメルトカウンターの採用で革靴感覚の安定性、歩きやすさを確保している。

アッパーは牛革、カンガルーレザーなど天然皮革を中心に、キャンバス素材や地元の備後・尾道の帆布などこだわりある上質な素材を採用。素材に各種加工を施した独自の素材の採用も行っている。

スピングルムーヴの代表モデル「SPM-110」

スピングルムーヴの代表モデル「SPM-110」

個性的ながらファッションに合わせやすいシンプルなデザイン、履き心地のよさ、品質のよさが高く評価され、02年のデビュー以降、毎年10%以上の伸長を遂げている。スピングルカンパニーの鎌倉節子副本部長は、「ブランドデビューした時から“ブームになることはしたくない”と思っていた。これからも息の長い、そして愛されるブランドとして大切に育てていきたい。そして工場で働いている社員全員が安心して自分の人生を重ねていけるような会社になりたい」と話す。

オンシーンに履けるカジュアルシューズを提案しているスピングルビズ

オンシーンに履けるカジュアルシューズを提案しているスピングルビズ


「スピングルニーマ」「スピングルビズ」の育成を進める

スピングルムーヴが伸長を遂げる中、次の取り組みとして11年にレディスをターゲットにした「スピングルニーマ」を、12年にビジネスシーンにフォーカスした「スピングルビズ」を立ち上げ、育成を進めている。とくにスピングルニーマについてはラインアップの充実だけでなく、今後女性に向けた売り場づくりにも注力していく方針だ。

スピングルカンパニーの内田貴久社長は、「地域に根差したものづくり、人まねをしないこだわったものづくりに努めてきた。今後も伝統ある備後の素材・加工技術と、ニチマン、スピングルカンパニーが築き上げたクラフトマンシップ、さらに新たな技術などとのコラボレーションにより新しい商品を生み出し、世界に向けて備後発の当社のブランドを発信していきたい」と語る。

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