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『東京スニーカー史』の著者・小澤匡行さんに聞く「改めてスニーカーを楽しむきっかけに」


『東京スニーカー史』著者の小澤匡行さん

『東京スニーカー史』著者の小澤匡行さん


スニーカー文化を創造した人物たちの証言を中心にまとめた書籍『東京スニーカー史』が話題を集めている。著者である小澤匡行氏に執筆の経緯などを聞いた。

 
■本を書くきっかけは?
「昨年夏、ムック本的なものではなく、教科書的な内容でスニーカーについて書いてほしいとオファーがありました。これまで出版されたスニーカー関連の書籍はブランドやモデルごとに体系化されたものが多かったので、私としても日本史のようにスニーカーを体系化した本を書きたいと思いました」

 
■60人以上の関係者に取材をした印象は?
「編集者には“証言集にしたい”とリクエストを出しました。メーカー関係者、小売関係者、クリエイターまで、60人以上に取材しましたが、マニアやコレクター目線ではなく、できるだけ俯瞰して書くように心掛けました。

体系化の中心としたナイキエアマックスが時代の寵児となった95年当時、私は高校生でしたが、当事者だった大人達と自分では当然見方が異なります。本では色々な人の目線から当時のことを描き、ストーリーとして表現することを意識しました。

校了日まで死に物狂いで書きましたが、すべての方にご登場いただくことができなかったし、話を聞きたかった方もまだまだいたので、ライフワークとして続けていきたいと思います」

 
■どんな人に読んでほしいですか?
「当時を知る人はもちろん、当時のことを知らない若い世代にも読んでもらいたいです。色々な事象が絡み合ってスニーカーというカルチャーができたことを知れば、スニーカーの捉え方も変わると思います。

90年代のスニーカーブームはストリートが中心だったのに対し、現在のそれは女性を含めて広く一般に浸透しています。

現在、さまざまなブランドから復刻モデルが登場していますが、売れているのは当時のカラーではなく、真っ白や真っ黒だと耳にします。ファッションのトレンドなので仕方ない部分もありますが、そのスニーカーの歴史やストーリーが分かれば見方も変わってくると思います。

この本が改めてスニーカーを楽しむきっかけになれば、これに勝る喜びはありません」

【著者紹介】

【小澤匡行(おざわ・まさゆき)氏】

千葉県出身の37歳。中学時代はバスケットボール部と駅伝部に所属。1992年に雑誌『BOON』に出会い、ファッションに興味を持つ。大学在学中に1年間、米フィラデルフィアに留学。帰国後、『BOON』でライター業を開始。現在、『メンズノンノ』や『ウオモ』、カタログ制作などで活躍中

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