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オロビアンコ創業者兼デザイナーのジャコモ・ヴァレンティーニ氏「自分の靴はすべて私がデザインしている」


オロビアンコweb用

今年ブランド生誕20周年を迎えたオロビアンコの創業者兼デザイナー、ジャコモ・ヴァレンティーニ氏に、靴に対する思いをオロビアンコ銀座ポップアップストアで聞いた。

印伝を使ったモカシーノつくりたい

「私が生まれ育ったミラノ近郊の町ガララーテは、日本に初めてマッケイ製法を紹介したマレリーの創業の地です。父親がマレリー家と親交があったので、靴づくりにはなじみがありました。周囲には必ず靴職人がいて、子どもの時から工場に行ったりしていたので靴をどうやってつくるのかはよく知っています。実は、自分の靴は必ず自分でデザインします。今日履いている靴もそうです。

日本の人は靴が大好きですね。靴を愛している国だと思います。その愛はどこから生まれたかというと、たぶんイタリア人とイギリス人に教えてもらったからでしょう。

オロビアンコは、スピングルムーヴとコラボレーションしたことがあります。バルカナイズのシューズですよね。

だいぶ以前からですが、日本文化を取り入れようと印伝を使ったモカシーノをつくれないかと考えています。鹿の革はとても柔らかくてモカシーノにすごく向いています。

イタリアの職人と日本の職人の知恵が調和すれば、素晴らしいものを生み出すことができるでしょう。イタリアが良いとか日本が悪いとか、イタリアが悪いとか日本が良いとか、そんなことはまったく思わない。イタリアの1番良いところ、日本の1番良いところを融合させて、どういった素晴らしいものをどれくらいつくれるか、私はそうしたチャレンジが大好きです。

イタリアの文化と日本の文化をうまく融合させることができたら、完璧なものが生まれるはずです」

 

靴工場への投資進める

「以前は出資していた靴工場がありましたが、いまは協力工場のみで生産しています。しかし、新たな製造機械導入のための投資をしなければいけない時期に来ています。なかでもステッチングで特徴を出せる機械の導入が必要で、それを優先させたい。

いま、あるプロジェクトを進めています。フィレンツェの工場で生産した、アッパーにカーボンファイバーを使ったスニーカーをこの1年ほどの間にロンドン、モスクワ、アメリカ、カタールと気候の異なる地域でテスト販売しました。

コラボレーションしたことがあるランボルギーニがカーボンファイバーを使っていることもあり、7月にシアトルのランボルギーニリサーチセンターで情報交換をする予定です。こうしたいくつかの最終段階をクリアし、近いうちにローンチしたいと思っています」

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