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コラム【My Style】第3回:靴と洋服の深い関係(Styles矢部雅人)

column 2017-05-16  

職業柄、靴のことばかり考えていると思われがちですが、今回のコラムでは、靴と洋服の関係について、思いつくままに書かせていただきます。

この夏に向けて、店頭ではソックスのようなスニーカーのシェアが高くなっています。

そんななか、ブランドのDNAとも呼べるクラシックなコート系スニーカーや、フィットネスルーツのスニーカーが、逆に引き立っているようにも見えます。

個人的には一辺倒なチョイスではなく、その日の天気やスケジュールに合わせてスニーカーを選んでほしいと思います。もちろん、革靴やブーツが必要な場面もあります。

移動が多ければランニング系、デスクワークが多ければコート系、雨が降るなら防水スプレーを前夜のうちにかける、そんなイメージです。

ただし、ショップに携わるものとして、気を付けなければならないことは、靴に対する価値観をお客様に押し付けて、自分だけが気持ちよくならないことです。

足元に重きを置く人以上に、洋服やトータルコーディネートに重きを置く人の多いのではないでしょうか。

カラーリングをはじめ、素材感やサイズ感など、奥深さでいえば洋服は靴以上だと思います。

ショップに携わるものとしては、一人ひとりのお客様のライフスタイルを接客のなかで感じ取り、そこからどんなシーンをイメージできるか。

そして、それに合わせたアイテムを提案できるかが、難しくもあり面白い仕事だと感じています。

一度に身につけられる洋服と靴の数はわずか数点で、季節ごとに何パターンかあれば、それで事足ります。

そんななかで、洋服や靴をもっと好きになってもらい、知ってもらいたい。そして、何より自由に楽しんでもらいたい。

そんな気持ちで日々勉強しながら働ける貴重な環境に身を置かせてもらっていることに、感謝を忘れてはいけません。

靴と洋服の関係、これからますます楽しくなりそうです。

【著者紹介】

【矢部雅人(やべ・まさと)】

1975年東京都生まれ。大学卒業後、東京・原宿の老舗古着店「サンタモニカ」に勤務。2002年、ビーズインターナショナルに入社。adidas only shop「styles」(2010年にスポーツファッションのセレクトショップに業態変更)のショップスタッフとして勤務。現在、styles事業部チーフを務める。
■styles公式ホームページ:http://www.styles-tokyo.jp/

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