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コラム【Sidewalk View】第11回:良い循環と悪い循環(モンドデザイン堀池洋平)

column 2017-02-15  

例えば、1950年代のヤマト運輸は収益の伸び悩み、利益の低下、顧客サービスの低下など、いわゆる悪い循環に悩まされていたとのことです。そこで、「クロネコヤマトの宅急便」の生みの親であり、ヤマト運輸の成長をもたらした小倉昌男は、良い循環をつくるきっかけとして「生産効率を上げる」ことを実行しました。

具体的には、運送用トラックの大型化を始めたそうです。これをきっかけにさまざまな業務で効率化を進め、社員の待遇を改善しながらサービス品質を向上させました。それが「宅急便」というサービスに繋がったのではないでしょうか。

ある飲料品メーカーの例で考えてみても、シェア50%を持つA社、シェア25%のB社、C社の3社があるとします。単純に考えて、A社はB,C社よりも2倍の広告宣伝費・設備投資を行えるため、その分売上も伸びると思います。また、流通・生産量も多いために製造単価は下がります。したがって利益はさらに大きくなり、次の投資へ繋げることができます。

良い循環を持つ理由はさまざまですが、まずはそのきっかけを作ることが大事だと思います。それが品質なのか、シェアなのか。今までにない需要を生み出すということなのか。

絶えず「自社は良い循環だろうか」と問い続けることが必要なのかもしれません。

【著者紹介】

【堀池洋平(ほりいけ・ようへい)】

1980年神奈川県生まれ。幼少期から高校卒業まで福島県いわき市で過ごす。大学卒業後に広告制作会社に勤務。2006年、廃タイヤチューブを再利用した自社開発製品「SEAL(シール)」を販売すべく株式会社モンドデザインを創業。代表取締役に就任
モンドデザイン公式HP:http://www.mondodesign.jp/
SEAL公式HP:http://www.seal-brand.com/index.html

堀池さん②顔

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