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コラム【スニーカー狂の唄】第2回:ファッションのセオリー(nokisaki/cozymadmax)

column 2016-05-26  

エッセイ写真

ご無沙汰してます。コツ男ですw

2回目のコラムは「セオリーについて」です。今回は真面目に書きます。

“セオリー=理論 、方法論”という直訳通りの固い意味ではなく、ファッションに対してのセオリーです。10数年前までのストリートファッションシーンでは、セオリーがキツく守られていました。

“具体的にどういう意味?”と思う方も多いと思うので、ざっくり申し上げます。一昔前は、アディダスのスニーカーにナイキの靴下をはく人はほとんど見かけませんでした。ニュアンスが難しいのですが、スポーツブランド×アウトドアブランドのミックスはカッコ良い(例:ナイキのウインドブレーカーにtimbo)。一方で、スポーツブランド×スポーツブランドのミックスは危険。そんな感じでした。

街のオシャレさんがアディダスのスニーカーにナイキの靴下をはいていたから真似をするというよりも、カニエ・ウエストが元々はナイキと契約していたからイージーブーストを履いてナイキの靴下を合わせてもOKとか、自分の中での何かしらの理由がないとダメなんですよね(いや、これは無理やりですけど。笑)。ラカイのシューズにナイキの靴下とかなら良いと思います(エリック・コストン繋がりで。笑)。

今まで不正解パターンだったものが、トレンドセッターがミクスチャースタイルを提案することによってそれが正解に変わり、市場に行き渡る。そこまでは良いんですけど、客観的に見たときにあんまりカッコ良くないんですよね。トレンドセッターがやるからカッコ良いだけで、真似てもたどり着けませんよと。

まあ極論を言えば、その人が良いと思えばそれまでですけどね。で、それをカッコ良くするのが我々の使命なので、相性というものを大切にしてお客様に提案させていただきます。

著者も今までの考えではセオリーを頑なに守ってきたつもりでしたが、頑固おじさんになりたくないし、守備範囲を広げています(笑)。

ストリートカルチャーにおける男の服ってホント単純です。夏はTシャツ+短パン+スニーカーで完成しますからね。だからこそ、シンプルなアイテムチョイスを絶妙なミックススタイルにするだけで男としての奥行きが出るのではないでしょうか。

ファッションも音楽同様に、ミレニアムイヤーを境にミクスチャーカルチャーが浸透してきたように思います。ファッションスタイルが年々自由化されてきていると同時に、カルチャーを理解した上で着ることの重要性が増してきているように思います。

これだけは言えますが、ブランドやカルチャーの理解度が深い方のほうが絶対にファッションを楽しむことができます。

正解を探しに、日々探求探求。。。

【著者紹介】

【cozymadmax】

1983年神奈川県生まれ。20歳で就職した某大手インポートブランドに8年間勤務。2012年3月にnokisakiのディレクターに就任。国内外のブランドの仕入れから「nokisaki」のオリジナル製作と「UNFIZZY」のプレスを務める。
nokisaki blog: http://www.fathom-web.com/nokisaki_blog/
instagram: https://www.instagram.com/cozymadmax/

古島さん①

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